既に様々なサイト・ブログにて掲載されており、私も以下の記事のとおり加工済ですが、あらためて「純正エアクリナーボックス(エアクリBOX)の加工」手順のレポートです。純正エアクリBOXは、いわゆる「象の鼻」と揶揄される非常に小さな空気吸入ダクトから空気を吸い込んでいますが、これが空気を吸い込むには非効率です。このため、吸入口を大きくしレスポンスアップを図るための加工です。
実際、私も加工後は、D-Sport製エアフィルター取り付けとの相乗効果ですが、レスポンスアップしたことが、かなり実感できました。私が取り付けたパーツのなかでも、ブーストコントローラーに次いで効果は大きいものとの認識です。また、エアクリBOXの加工はDIY対応のためタダですし、費用対効果は抜群です。エアクリナーのレビューでは、アフターパーツメーカーの「剥き出し型エアクリーナー」よりも効果を感じた、という方もいます。
では、前置きが長くなりましたが、加工の手順です。エアクリBOXの加工は既に施工済のため、穴あけ・切抜き工程の写真はありません。ご了承ください。
エアクリBOX上部(上蓋)の外し方
エアクリBOXは2分割構造ととなっていますが、2分割の上部(上蓋)の取り外し方です。まずは、2分割の下部を取り外す際にフロントグリルが邪魔になるため、これを取り外します。
写真(1)の赤丸の3つのネジを外し、上方に持ち上げると簡単に外れます。
▼写真(1)
次に、写真(2)の①(吸入空気温度センサー)を外します。軽めに回転させながら、上に引っ張ることで外れます。①が外れましたら、②の左右のフックを外します。
▼写真(2)
次に、③のフックを緩め、ボディ側のゴムの繋ぎを座席側へ押し込みつつ、エアクリBOXを前方へ引っ張ると、写真(3)のとおり、ゴムの繋ぎとエアクリBOXが分離でき、上蓋が外れます。
▼写真(3)
象の鼻を外す
ここで最難関である空気吸入ダクト(象の鼻)が待ち構えています。エアクリBOX加工のため(エアクリBOXを取り出すため)には、象の鼻を切り取り撤去するしかありません。
最難関の作業工程がないのですが、私は糸ノコ・プラスチック用ノコギリなどにより、切り取りました。エアフィルターを取り出すと内側からダクトとの接続部分が見えますが、半田ごてを利用し周囲を溶かし切り取る手段もあります。
いづれにしても、この作業でかなりの時間をとられます。
▼写真(4)。赤丸部分でダクトが伸びている。
エアクリBOX下部の外し方
エアクリBOX下部は写真(5)のボルト1本で接続されているため、これを外します。ただし、正面から外そうにもボディと接触し外しにくく、私は写真(6)の赤丸のようなジョイントを利用しました。
▼写真(5)
▼写真(6)
写真(5)のボルトが外れましたら、フロントバンパーを接続している写真(7)の赤丸2つのボルトを緩めます。緩めないままでいると、エアクリBOXがフロントバンパーと接触し、上手く取り外すことができません。ボルトを緩めることにより、フトントバンパーとボディに多少の遊び部分を持たせ、エアクリBOXに角度をつけながら上方に引き出します。
▼写真(7)
写真(8)及び(9)は、ご参考までに純正互換(整備工場での車検の際に安価なこちらと交換されていた)・D-Sport製との比較写真です。D-Sport製は、吸入口がかなり大きく吸入効率がよさそうです。
▼写真(8)上は純正互換品、下はD-Sport製。
▼写真(9)左は純正互換品、右はD-Sport製。
▼私が使用しているD-SPORT製のエアクリーナー
エアクリBOXの加工
既に加工済の写真ですが、私の場合、徐々に更なるレスポンスアップを求めて、以下の段階へ経て最終的には写真のとおり、下記3まで行き着きました。2の穴あけは電動ドリル・大きめのヤスリを使用し、1・3は糸鋸を使用しました。
- 底の切り抜き。象の鼻の接続部分(写真(10)の赤丸)の開口。
- 背面(フロントグリルと反対側)の穴あけ(小さな穴を複数)。
- 背面をほぼ全面開口。
なお、上記2の穴あけのみ、または、更に発展し前面まで開口(フロントグリルから雨水が浸入する恐れがあり、雨よけカバー付)している方もいます。
▼写真(10)
▼写真(11)。別の角度から。
▼写真(11)。上部から。
▼写真(12)。前面は無加工です。
▼写真(13)。フロントグリルを外したついでに、ご参考です。赤丸の棒状のものですが「これは何の意味があるのだろう」ということで、これを撤去することにより「多少、レスポンスアップした」とのレポートもあります。確かに背後にあるインタークーラーに当たる風の1/5程度は遮っていますね。
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