正式販売となった「Fire TV Cube」。11月9日時点では、Amazonにて14件のレビューが掲載されていますが、レスポンスはよい一方で、音声認識の課題も散見されます。レビュー数が少ないために評価するには時期尚早なのですが、我が家にあるFire TV 2017、Fire TV Stick 現行版と2015モデル、Echo Dotに追加して購入するかと言えば、現時点では見送り。今回は私が追加購入を見送る理由について掲載します。
なお、Fire TV Cubeはメディア端末としての使用がメインとなることは多くの方に共通ですが、付随する機能で何を活用するかは人それぞれ。あくまでの私個人の見解です。
Fire TV Cubeのスペック
Amazoサイトに記載している以上の詳細スペックはAmazon 開発者ポータル、あるいは「6コア搭載 Fire TV Cubeの詳細スペック。上位のTV Box並のスペックでEchoの機能を融合、テレビの音声コントロールも可能に」にも掲載しましたが、CPUやGPUの含め、スペックは以下となっています。
- SoC : Amlogic S922
- CPU : ARM hexa-core (4x Cortex-A73 @ 2.2GHz, 2x Cortex-A53 @ 1.9GHz)
- GPU : 800MHz Mali G52-MP6
- メモリ : 2GB
- ストレージ : 16GB
- WiFi : 11a/b/g/n/ac
- Bluetooth : 5.0
- ポート類 : HDMI、Micro USB、赤外線ポート、電源
- 内蔵オーディオ : 40mm 内蔵スピーカー。当スピーカーにより、テレビの電源がオフでもAlexaを使用可能
- オーディオ : Dolby Atmos、 7.1 サラウンド対応、 2chステレオ、最大5.1chのHDMIオーディオパススルー
- サイズ : 86.1 mm x 86.1 mm x 76.9 mm、465g
私のスペックの関心事項は、メディア視聴端末であるため、キーボード・マウスの常時使用は難があることは承知のうえで(スペック上はともかく、日本語文字入力の利便性が課題)、PCライクに使えるか否か。
SoCはAmlogic S922とあり、Amlogicの公式サイトにはS922Xはラインナップにあるものの、「X」の表記のないS922はなく、Fire TV CubeはおそらくはS922Xだと思われます。この場合、AnTuTu ベンチマークスコア的には13万、少なくとも10万はあると思われ、Android的には十分なものです。
▼SoCにS922Xを搭載するTV Boxの事例として、中国の通販サイト「GearBest」で販売のBeelink GTがあります。海外では人気のTV Boxですが、日本で使用する場合には、huluなどFire TV機器で利用できるアプリに対応していないものがあるのが難点。
▲▼Amazonでも販売されているのですが、価格はGearBestの倍以上。日本では人気のないTV Boxであり、倍以上の価格では売れないのも当然です。
Fire TV Cubeの追加購入を見送る理由
Fire TV StickやEchoを融合したようなFire TV Cubeですので、双方を所有していない方にとっては魅力的なFire TV Cube。ただし、14,980円とFire TV Stick 4Kモデルの倍以上の価格となることもあり、手を出しにくい価格帯のようにも思えます。Amazon プライムセールなどで、1万円ほどで販売されるのであれば事情は異なりますが。
さて、冒頭のとおり、Fire TV 2017、Fire TV Stick 現行版と2015モデル、Echo Dotを所有する私としては、Fire TV Cubeの追加購入は見送り。その理由は以下となります。
- Fire TV 2017、Fire TV Stick 現行版においても、リモコンの音声認識によりAlexa機能を使用できるものの、ほとんど利用していない状況。
- 私は動画視聴をする際には、タイトル指定で観るのではなく、動画一覧などにより面白そうな動画を探して視聴するスタイル。これではAlexa機能を活かせず、連動する家電も所有せず。
- Fire TV 2017、Fire TV Stick 現行版ともに、ホーム画面からの画面遷移でカクつくこともあるものの(Fire TV Stick 現行版がより顕著)、レスポンスは概ね良好。6コアのCPUを搭載したFire TV Cubeも魅力的だが、動画視聴を行う範囲ではそれほど6コアに頼る状況も少ないはず。
- ただし、私がメイン利用のFire TV 2017モデルとFire TV Stick 4Kはメモリを2GB搭載しているものの(Fire TV Cubeも同様)、Fire TV Stickの現行版はメモリ 1GB。Fire TV 2017のレスポンスがFire TV Stick 現行版よりも少なからず良好なのは、CPUの相違よりもメモリに起因していると思われます。
結局のところは、Alexaをそれほど利用せず、Fire TV 2017モデルのレスポンスに特に課題を感じていない私としては、14,980円の価格がネック。Fire TVを毎日使用している私としては、(できることはFire TVと大差ないものの)ほぼ同価格帯のApple TVにも惹かれます。
▼こちらは、上記で引用した Fire TV / Fire TV Stickのスペック比較
まとめ
一般向けではなく、あくまで私個人の見解ですが、Fire TV Cubeのスペックには惹かれるものの、価格がネック。Fire TV機器でAlexa機能を多用せず、Fire TV 2017、Fire TV Stick 現行版と2015モデル、Echo Dotを所有している私としては、Fire TV Cubeの追加購入は見送り。Micro USBポートで拡張できるメリットもあるものの、私は以下の非公式な方法にて、USB機器を接続しています。
▲▼当初は魅力に感じたFire TV Cubeですが、追加購入は見送りに。
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