「家電批評」の「2017年 ベスト家電オブ・ザ・イヤー」にて、第2位に君臨するFire TV Stick。それもそのはず、4,980円の格安ながらも、YouTube、Hulu、dtvをはじめとした動画視聴のアプリが豊富にそろい、映画や見逃したテレビ番組の視聴から、海外ニュースでの英語を聴きつつのヒアリング対策にもバッチリです。
そんなFire TV Stickですが、スマホ・タブレットよりもかなり低めのスペックであり、使用していると動きがもっさりしてくることもしばしば。
そこで今回は、基本に立ち戻り、Fire TV Stickのレスポンスがわるく感じたら行うべきことを整理してみました。基本的なことばかりを記載しているため、スマホ・タブレットに精通している方はスルーくださいませ(後半には、お試し要素も取り入れています)。
目次
レスポンスがわるいと感じる事例
本題に入る前に、レスポンスがわるく感じる事例です。なお、この事例はFire TV Stickの旧型を使用したものであり、Newモデルではそれほど遅さを感じないものもあります。実際、我が家では旧型・Newモデルの双方を使用していますが、メニュー・設定の画面遷移など、Newモデルは旧型よりもキビキビしたものです。
以下のなかには、Fire TV Stick側のレスポンスではなく、Wifiの回線速度に起因するものもあり、Wifiに起因する可能性の高いものについては文末に(Wifi)と記載しています。なお、一部 フリーズしている現象もあります。
- 上部にある「ホーム」「マイビデオ」「映画」などのメニューを選択しても、下段の画面が黒いまま。あるいは、表示に時間がかかる。
- 上記で、特定のメニューのみ黒いままとなり時間がたっても表示されず、「設定」のみ普通に遷移する(Wifiに起因する可能性も大)。
- 動画視聴中に画像が固まり、一定時間の経過後に動画が再開、この現象の繰り返しとなる(Wifi)。
- 操作中にいきなり再起動(私は一度 経験があります)。
- スリープから復帰しない。
- テレビなどの接続先の電源起動後、Fire TV Stickは起動しているようだが(テレビの入力にFire TV Stickと表示される)、画面がブラックアウトしたまま、ホーム画面が表示されない。
▼こちらの画像は、Google Playのアプリ「CPU-Z」をインストールし、システムのプロセスの状況を確認したもの。
左がNewモデル、右が旧型ですが、旧型の「CPU Load」が100%になっています。レスポンスがかなりわるく、あるいはフリーズしてもおかしくない状況です。
レスポンスがわるいと感じたら行うべきこと
レスポンスがわるいと感じたら行うべきことは、基本的にはAndroidのスマホ・タブレットと同じです。
ただし、Fire TV / Fire TV Stickでは、メモリの使用状況や、負荷のかかっているアプリを確認できないのが嫌なところ。有料アプリではメモリの状況を確認できるものもあるのですが、そのためにコストをかけたくないですし。私のように、Androidのアプリをインストールする手段もありますが、これが逆に負荷をかける可能性もあります。
では、行うべきことをお手軽な順に掲載します。
Fire TV Stickの再起動
大抵の場合は、この再起動で元のレスポンスに戻るでしょう。Android端末と同様に、再起動でバックグラウンドで稼働しているアプリを終了し、メモリも開放しているはずです。
▼「設定」「端末」にある「再起動」を選択し、再起動します。
▲私は時々、設定画面にもたどり着けないことがあるため、そんな時には電源を抜いて再起動しています。PCの場合の電源を抜く行為、あるいは電源ボタン長押しによる電源オフは最終手段ですが、Fire TVの場合には電源を抜いても大きな問題はないでしょう。
特定のアプリのアンインストール
前述のとおり、他のAndroid端末では負荷がかかっているアプリ、あるいはバックグラウンドで頻繁に稼働しているアプリを特定できるのですが、この特定が難しいのがFire TV。
私はGoogle PlayのAndroidアプリを複数インストールしているのですが、このアプリをアンインストールするとレスポンスがよくなった事例もあります。もちろん、このAndroidアプリをインストールこと自体が、レスポンスの悪化(バックグラウンドでの稼働)につながる可能性大である認識はあるのですが。
このように、非公式のアプリをインストールしている場合や、負荷のかかっているアプリが特定できている場合には、このアンインストールは有効です。
▼「設定」「アプリケーション」の「インストール済アプリケーションを管理」を選択
▼インストールしたアプリが表示されますので、アンインストールするアプリを選択します。
▼「アンインストール」を選択し、アンインストールを実行します。
▲右下に「キャッシュ」の項目がありますが、キャッシュを多く使用しているアプリについては「キャッシュを消去」する手段もあります。
▼2018年5月6日 追記。アプリ導入により、バックグラウンドで稼働しているアプリを確認でき、当アプリ経由でアンインストール可能です。
工場出荷時の設定にリセット
再起動を行ってもなお、以前のようなレスポンスに戻らない、あるいはWifiにつながらない場合の最終手段が「工場出荷時の設定にリセット」
以下画像の注意書きにあるとおり、すべてのパーソナルデータとダウンロードデータが削除されるため、初期設定・アプリのインストールをやり直す必要があります。
ただし、スマホと異なり電話やSNSの情報がないために、スマホの初期化ほど抵抗がないのでは、と思われます。
▼「設定」「端末」にある「工場出荷時の設定にリセット」で初期化を行います。
ちなみに、私はWifiがつながらなくなった際に初期化を行いましたが、「Fire TV Stickって、こんなにサクサクだった?」と思うほどにレスポンスがよくなりました。
▼2018年5月6日 追記。初期化は何度か行ったことがあるのですが、あらためて工程を画像で概説しました。
番外編、スマホのメモリクリーナーアプリのインストール
インストールすることで逆に負荷がかかる可能性もあり、完全に番外編・自己責任となるのですが、私は試しにAndroidのメモリクリーナーをインストールし、時々 実行しています。
実際にメモリクリアしたアプリ、クリアしたメモリ量をみると、効果は少ないようです(バックグラウンドで稼働しているアプリは少ない、とも言えます)。
▼導入したメモリクリーナーはFast Reboot
▼クリアしたメモリは少なく、またアプリをみると、それほどバックグラウンドで稼働しいていない模様。
まとめ
Fire TV Stickの新旧モデルともに、「もう少しレスポンスがよければ」と感じるのは私のみではないかと思います。
そのFire TV Stickにおいて、使い込んでいるうちに、あるいは何気ない操作でレスポンスが悪化することもあります。その場合には、概ね再起動でもとの状態に戻りますが、それでも遅いと感じる場合には、不要なアプリ・特定のアプリをアンインストールする、そして最終手段として初期化する手段があります。
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