Windowsの画面をAndroidスマホやiPhoneにワイヤレス接続できる無料アプリ「spacedesk」をFire TV 2017で試してみると、Fire TV 接続先の液晶テレビへ画面へワイヤレス接続・ミラーリングできました。
複数のWindows 10 PCで試してみたところ、実用的か否かはPCの画面回転やスペックによるのですが、既存機能のミラーリングよりも確実に接続できています。
Google PlayアプリをFire TVにインストールすることになるため、一般的ではないのですが、接続方法と使用感を記載します。
spacedeskのしくみ
上の動画はspacedesk 公式サイトのイメージ動画ですが、Windows PCにサーバー用のspacedeskアプリをインストールし、Android / iOS端末にはクライアント用アプリをインストールすることにより、Windows PCの画像をクライアントにワイヤレス接続するしくみです。
WindowsとAndroid / iOS端末では、アプリインストールに難しい設定などは必要なく、通常のアプリと同様に簡単にインストールすることができます。
Google Play、App Storeともに公式アプリがリリースされていますが、Fire TV機器での接続では、Google PlayアプリをFire TV / Fire TV Stickにインストールすることにより対応します。
Windows PCへのインストール
海外サイトとなりますが、以下の公式サイトにアクセスし、インストールファイルをダウンロード・インストールを行います。
▼インストール方法は通常のアプリと同様ですが、私の別サイトにて概説していますので、そちらを参照ください。
▼こちらはPCでのspacedeskの画面。PC側では設定を行う必要もなく、各種設定はクライアント側(今回の事例ではFire TV機器)で行います。
Fire TVにspacedeskをインストール
私はFire TV 2017モデルにspacedeskをインストールしましたが、現行のFire TV Stick、4Kモデルも同様です。
ここからやや敷居が高くなりますが、Google PlayのspacedeskをFire TV機器にインストールします。インストールにおいてはspacedeskのアプリケーションファイルをPCなどでダウンロードし、Fire TV機器側でインストールする必要があります。
その方法は、Fire TV機器本体でダウンロードする方法、PCでダウンロードしたファイルをクラウドストレージやネットワーク経由でFire TV機器に保存する方法など複数ありますが、今回 私が対応したのは以下の方法。
- PCにて、apkpureサイトよりspacedeskのアプリケーションファイルをダウンロード。
- ダウンロードしたアプリケーションファイルを、ネットワーク経由でFire TV機器の内部ストレージへコピペ。
- Fire TV機器のESファイルエクスプローラーからアプリケーションファイルを起動しインストール。このインストールは一発で難なく成功しました。
上記2については以下の記事を参照ください。
▼Fire TV機器に保存したアプリケーションファイル。
▼選択すると以下の画面となりますので「インストール」を選択。
▼X10とあるのがspacedeskのアイコン。何事もなくインストール完了です。なお、Google PlayアプリをFire TV機器にインストールできても、実際に機能するか否かは使用してみないとわからないのですが、今回のspacedeskはAndroid端末と同様に機能しています。
Fire TV側での設定
上の画像と以降のspacedeskのスクショは、実際にFire TVで取得したものですが、中央下にあるConnection xxxを選択することにより、即ワイヤレス接続・ミラーリングできます。
ただし、液晶テレビ等に表示されたWindows画面が正しく表示された場合には幸運です。というのも、例えば、CPUにAtom Z3775を搭載の非力なPCではフリーズし(Gemini Lake N4100クラスでは問題なし)、普通のクラムシェル型のPCでは縦横逆に表示されました。
私は縦横回転可能なSurface Goで接続していますが、タブレットタイプのPCなら問題なく(縦横逆になることなく)表示されるかと思います。
なお、解像度の変更なども可能ですので、以下のリンク先記事を参照ください。
使用感
上の画像は解像度をテレビに合わせることなく表示したものですが、実際の使用感は以下となります。なお、私がAndroid、iPhoneも含めてワイヤレス接続した範囲では、そのレスポンスはPCのスペックによっても異なりますが、私の場合は以下のSurface Go(スペック的にはエントリークラス)を利用しています。
- Fire TV側でのアプリの起動とWindows画面の反映・終了は心地よいほどに即できます。
- PCでのCPU負担はほぼなし、メモリ使用量は数MBとPCのレスポンスに影響はありません。
- 接続先のレスポンスは気になるほどの遅延はないものの、マウスのポインターの移動、Webサイトのタブの切替など、多少カクカクした動きになります。ただし、十分に実用的。
まとめ
最も曲者なのは、画面表示が縦横逆になるか否かなのですが、ここさえクリアできれば、Fire TV機器デフォルトのWindows 10 ミラーリングの代替として十分以上に機能します。
そもそも、Windows PCの多くの場合には、HDMIケーブル一つで液晶テレビへ接続できるため、ミラーリングよりも有線接続がより確実・もちろんレスポンスもよく、ミラーリング自体にメリットを見いだせないのですが。
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