2018年10月3日、Amazonより「Amazon Fire TV Stick 4K」が発表されました。Amazon Newsroomによると「Amazon Alexaに対応する音声認識リモコンを標準で付属した新世代のストリーミングメディア端末」となり、多くの事項で現行版よりスペックアップしています。ここで私の興味はCPUなどの詳細な仕様。今回は大きな特徴もさることながら、CPUなどの詳細スペックを現行版およびFire TVと比較してみました。
※ トップ画像の引用元はAmazon Newsroom
Amazon Fire TV Stick 4Kの特徴
現行のFire TV Stick 2017モデルと比較でのAmazon Fire TV Stick 4Kの大きな特徴は以下のとおり。
- Alexa対応音声認識リモコンを標準で付属
- 高機能化したFire TV Stick 4KはDolby Vision、HDR10+に初対応
- 1.7GHzで動作する新しいプロセッサーの搭載により、従来のFire TV Stick(第2世代)と比較して、パフォーマンスが80%以上向上
1のAlexa対応音声認識リモコンを標準で付属したことは、以下の事項などに対応とあります。なお、これらの機能は現行(2017モデル)のFire TV、Fire TV Stickにおいても、12月に予定のソフトウェアアップデートにより、既存の音声認識リモコンでAlexaの利用が可能になるようです。
- Alexa対応音声認識リモコンに対応したテレビとオーディオ機器の電源や音量、消音をボタン操作できるほか、音声でも操作可能。ただし、この「Alexa対応音声認識リモコンに対応したテレビとオーディオ機器」がどれほど対応しているのか、気になるところ。
- 作品の検索、再生、早送り、巻き戻しをAlexaに話しかけるだけで簡単にコンテンツを楽しめる。また、音楽やニュース、天気予報の視聴・把握なども可能なうえに、Alexaスキルも利用できる。
2のDolby Vision、HDR10+に対応したことも大きな特徴ですが、私が興味があるのは3のスペックの詳細。後段ではこのスペックについて詳細に確認しました。
Fire TV Stick 4K、スペックの詳細と現行版との比較
Fire TV Stick 4Kのスペックを、現行のFire TV Stick、Fire TVと比較してみました。私は他ブログ「Win And I net」にて、PC・スマホ・タブレットのスペックなどを追い求めていることもあり、気になるのはFire TV Stick 4KのCPU (SoC)とメモリ搭載量。
Amazon公式やAmazon デベロッパーには、Fire TV Stick 4Kの詳細スペックの掲載はなく、海外サイト「AFTVnews」にて確認したスペックです。
黄色網掛は特徴となる事項です。これらに対するコメントは以下。
- Fire TV Stick 4KのCPUはMedia TekのMT8695 4コア 1.7GHz。
- このMT8695を搭載する他のデバイスを確認したかったのですが、どうやら搭載事例は多くないようで見つからず。AnTuTuベンチマークスコアも参照したかったのですが、確認できない状況です。
- メモリは現行モデルの1GBから1.5GBに増量。現在のFire TV StickとFire TVのレスポンス差の一要因としてはメモリ搭載量にあるとの認識ですが、この増量は大きな要素。どうせなら2GBにして欲しかった想いもあります。
- GPUはPower VR GE8300ですが、この性能がCPU以上に未知数。廉価(7,000円程度)なLeonovo Tab E7(レノボ、Android Go Editon 採用 3G 通信対応 7インチサイズ低価格69.99ドル(約7,700円)タブレット「Lenovo Tab E7」発表)での搭載事例があるのみです。
- 私として悲しいのは、私がメインで使用しているFire TV 2017モデルが終焉方向と思われること。現在、Amazonサイトには情報すらなく、Fire TV Stickに一本化されるということでしょう。
いづれにしても、Amazon公式にて「1.7GHzで動作する新しいプロセッサーの搭載により、従来のFire TV Stick(第2世代)と比較して、パフォーマンスが80%以上向上」とあるため、かなり低めにみても体感レスポンスは向上していることでしょう。根拠のない想像ですが、現行のFire TV並みのサクサクさとなっていることと思います。
まとめ
Fire TV Stick 4Kの大きな特徴とスペックの詳細は確認しました。CPUとGPUの型番までは確認できたものの、搭載する他のデジギア・ベンチマークスコアを確認できず消化不良に。
Fire TV Stickの旧型(2017モデルではなく第1世代)をお使いの方は、間違いなくFire TV Stick 4Kに買替でよいのですが、Fire TV / Fire TV Stickの2017モデルをお使いの方は、動画視聴ではレスポンス差もないために微妙なところ。ここは、2018年12月のソフトウェアアップデート、さらにはFire TV Stick 4Kのレビューが出揃うまで様子見でよいと思います。あるいは、Fire TV Stick 4Kのセール待ちとの認識です。
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