当ブログでは武田塾関連の記事にアクセスが多いのですが、検索エンジンからの流入で、最近多い検索キーワードが「武田塾 明光義塾 比較」。
武田塾は我が子が東進衛星予備校とどちらにするか悩んでいた塾であり、サイトの情報のみですが、かなり調べ上げたのでソコソコの情報は知っているつもり。一方、明光義塾は私が学生時代にバイトしていた塾。この2つは、個人指導のカテゴリーに入るものの、「ターゲット、そして根本的なコンセプトが違うのに」と思いつつ、念のため調べてみました。やはり明らかにコンセプトが違います。
今回は、武田塾と明光義塾のコンセプト・特徴の相違についての、簡易レポートです。
武田塾公式サイトの塾比較が、よい意味でおもしろい
武田塾と明光義塾のコンセプトの相違ですが、以下の武田塾公式サイトに、ズバリ記載されています。公式サイトに記載されていること自体にも驚きです。
ここが違う!明光義塾と武田塾 – 地域の予備校/塾の情報 – 田町校 – 大学受験の予備校・学習塾・個別指導・勉強法は逆転合格の武田塾
また、この公式サイトでは、明光義塾との比較以外に、東進ハイスクール・四谷学院・早稲田塾・河合塾マナビス・代々木ゼミナールなどとの比較が掲載されており、これがなかなか面白い。
面白いというのは笑えるという意味ではなく、この比較が他の塾の欠点を記載するものではなく(これを記載すると差し障りがあることは明白ですが)、淡々と他の塾の特徴を記載したうえで以下のように締めくくっており、自分の経験からも、武田塾のコメントに妙な納得感があるためです。
- どんな予備校に行ったって、やることは同じ。
- 受けた授業、与えられたプリント・テキスト・参考書を完璧に自分で解けるようにすること。
- 受験勉強最大の敵は自分自身
確かに、上記引用のとおりです。予備校に行っても行かなくても、受験勉強で行うべき勉強スタイルの王道路線(※)は、今も昔も、都会も地方も同じ。受験勉強の進め方を、試行錯誤しながらも理解し、先の記事「やる気になると生活習慣が好転し、勉強の結果は「机に向かう前」に決まる」と同様に、やる気を持ち、自分自身の甘えに打ち勝つことができれば、合格に近づくものと思います。
そして、武田塾では、引用文にあるように「受験勉強最大の敵は自分自身」であり、自己管理に自信がなければ、武田塾がサポートするよ、と謳っています。
(※)武田塾をおすすめする・しないは別にして、以下の武田塾のコンセプトにある「一冊を徹底的に繰り返す」「自学自習」の徹底」が今も昔も変わらぬスタイルだと思います。
この意味では、「勉強は時間ではなく、意欲と学習方法、復習のタイミング」と説いている以下の本も参考になります。
武田塾と明光義塾のコンセプト・特徴の相違
武田塾と明光義塾は、明らかにコンセプト・特徴は異なりますが、公式サイトを引用しながら個人的な見解です。なお、私は教育現場にいるわけでもなく、教育熱心でもなく、単に一個人としての感想であることをお含みおきくださいませ。
明光義塾のコンセプト・特徴
▼こちらの公式サイトより引用です。
明光義塾とは個別指導による自立学習を通じて創造力豊かで自立心に富んだ生徒を育てます。
「明光式!自立学習」は「勉強の仕方」、「勉強の教え方」、「未来教育」の3つからなる、生徒を自立学習に導き、成績を向上させる明光義塾オリジナルの指導法
- 「勉強の仕方」・・・自立学習のための、勉強の仕方が身につきます。
- 「勉強の教え方」・・・自立学習が身につく指導を行います。
- 「未来教育」・・・真の進路指導を実践しています。
コンセプトは立派ですが、公式サイトのみでは、例えば勉強の仕方が身につくための具体性に欠けるような感覚です。
明光義塾の授業スタイルは、一人の講師が3人程度の生徒を受け持ち、生徒は自分で学習し、講師が順次 進捗状況・間違えているところや考え方の指導を行うものです。公式サイトや口コミを参照する限りでは、私が二十数年前に講師としてバイトしていた当時と変わっていません。
バイトしていた当時も同じ想いでしたが、明光義塾は「家庭教師的な指導を塾で行い、講師は3人程度の生徒を受け持つため、講師が巡回してくるまでの時間は自立学習にあてる」とのスタイルと言ってよいと思います。
武田塾のコンセプト・特徴
以下の記事でも掲載していますが、再度の確認です。
▼こちらの公式サイトより引用です。
武田塾の強み – 大学受験の予備校・学習塾・個別指導・勉強法は逆転合格の武田塾
授業をしない
- 授業が「わかる」ようになっても、「できる」ようにならなければいけない。
一冊を完璧に
- 完璧になるまで徹底的に繰り返す
自学自習の徹底管理
- 毎日やるべき課題を「宿題」として指定、「テスト」で確認し、「連絡帳」をつけ詳細に学習記録を残す。
前述のとおり、武田塾のコンセプト・特徴は、受験生なら今も昔も変わらない勉強スタイルの王道路線を塾として取り入れたもの。例えば、「一冊を完璧に」については、私が高校生の頃、予備校もない田舎の受験生でしたが、参考書・問題集をあれこれと手を出さずに、一冊を完璧にしてから次へ進むスタイルは多くの高校生が実践していたものです。そして、自学自習の徹底管理は、やる気の大きさと比例するように、自然と身についていたものでした。
ただし、この王道路線のスタイルは、最初から身につくものではなく、試行錯誤しながら自然と身についてくるもの。この点においては、武田塾のスタイルは「試行錯誤する時間を省く」ということでは納得感があります。
結局のところは。。。
同じ個別指導型の塾とはいうものの、上記のとおり、そのコンセプト・特徴は全く違います。自分の経験から、また、周囲のお子さんの状況などをみてみても、大学受験においては、「王道路線の勉強スタイルを早く習得し、やる気モードで自分でどれほど勉強するかで決まる」との認識です。
このため、あえて明光義塾と武田塾のコンセプト・特徴を比較するならば、大学受験においては武田塾のコンセプトが現実的と言えると思います。
そもそも、小中学生が多く通っている明光義塾と、受験生をターゲットにした武田塾を同じ土俵で比較することに無理があるのですが。。。
▼我が家の受験生が予備校と併用している、月額980円で約3,000の講義が見放題(見切れない)のスタディサプリ。私が受験生の頃(予備校もない田舎)にあれば、どれほど役立ったことか。
▼スタディサプリの補足記事
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