Googleの名を語る悪質なスパム広告的なものには何度か遭遇していますが、昨日(2018年9月23日)、新パターンとして「VPNアップデートが必要」との広告に遭遇。今回はこのスパム広告が出現した状況、対応方法などを記載します。
「VPNアップデートが必要」が出現した状況と特徴
この類のスパム広告は決まったトリガーがなく突然出現するのですが、今回もGoogle ChromeにてWebサイトを巡回中に突如として出現。これまでのパターンでは一度出現すると日を開けて、再び出現すると思われます。
▼こちらが今回の広告の画面
▲▼一時期、以下の4ウイルスのスパム広告が多く出現していましたが、これとは日本語の言い回しが異なるため、別の広告元と思われます。
▲この広告に遭遇してほぼ1日経過したことも含め、怪しい箇所は以下です。
- ①に端末名が記載されていますが、私が使用している①の端末(中国メーカー、Teclastの8インチタブレット「P80 Pro」は世界的規模ではマイナー機種のため、ハッカーを受けるとは考えにくい。また、細かく言えばWi-Fi端末であり「携帯電話」の範疇ではない。
- ②に「24時間以内に動作しなくなる」とありますが、24時間経過した現在も普通に機能しています。
- ③の「10秒かかる」の表現が妙なうえ(直前の「更新しています」の表現とアンマッチ)、あまりにもせかしすぎ。
- ④の表現が最も怪しいのですが、「グーグルが検出したものだ」とあります。「したものだ」との表現も妙ですが、GoogleであればAndroid端末を登録しているメールアドレスは知っているので、私の経験では何か不具合があった場合にはメールに通知がきます。画面にメッセージが通知されること自体がおかしいです。
なお、「VPN(Virtual Private Network)」についてですが、以下のサイトに「離れた場所の間を仮想的な専用線でつないで安全なデータ通信を実現する仕組み」とあります。気になる方は以下のサイトを参照ください。
「VPNアップデートが必要」への対応方法
もちろん、「VPNアップデートが必要」の広告に釣られることなく何もしないのが正解ですが、この類の広告は「戻る」を押しても反応しないことがありますので、タブ選択画面で該当のタブを閉じるのが手っ取り早い。私はこの方法で閉じ、以降 何も起こっていません。
また、どうしても気になる方はウイルスアプリでチェックするのもよいかと思いますが、間違いなく何も検出できません(不具合ありません)。
▼Google Chromeの事例ですが、タブ選択画面にて「VPNアップデートが必要」のタブを閉じる
まとめ
スマホ・タブレットを操作中に、突然出現する「VPNアップデートが必要」。間違いなくスパム広告的なものですので、手出し無用です。はじめてこの類の広告に遭遇する場合には焦るかもしれませんが、冷静にタブを閉じるのが正解。Googleの名を使用していますが、そもそもGoogleはこのような形式で不具合を通知することはありません。
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